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Text:光田 さやか
Photo:小林 翔

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PROIFILE

竹内 俊祐
株式会社ASNOVA 総務部 部長。2019年に株式会社ASNOVAに入社し、総務部の部長として社内規程・法務・ITインフラの管理等、幅広い業務に携わる。
藤原 亮
株式会社ASNOVA 人事部 部長。2018年に株式会社ASNOVAに入社し、東京営業所長を経て2023年より現職。人事部の部長として組織戦略・人事戦略業務に携わる。
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社員と会社の「相互理解」を高める場。第2回ASNOVA社員総会を開催

2024年5月25日(土)、名古屋コンベンションホールにおいて、第2回目となる社員総会が開催されました。
今回は社内輪読会「MOKKEI」も合同で開催したこともあり、昨年以上に盛り上がりを見せた一日となりました。
ASNOVAにとって、この「社員総会」と「MOKKEI」は企業文化を醸成するために欠かせない取り組みです。そこで、社員総会の運営責任者である総務部 部長の竹内俊祐さんと、「MOKKEI」を担当する人事部 部長の藤原亮さんに、それぞれの目指すところや思いについて聞きました。

Text:光田 さやか
Photo:小林 翔

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竹内 俊祐
株式会社ASNOVA 総務部 部長。2019年に株式会社ASNOVAに入社し、総務部の部長として社内規程・法務・ITインフラの管理等、幅広い業務に携わる。
藤原 亮
株式会社ASNOVA 人事部 部長。2018年に株式会社ASNOVAに入社し、東京営業所長を経て2023年より現職。人事部の部長として組織戦略・人事戦略業務に携わる。

前回の意見を反映し、より多くの社員が満足できる社員総会に

Q.今回の社員総会は、前回と比べてどのような部分を変えたのでしょうか?

竹内:まず、大きく変えたのが「食事」「座席」「コンテンツ」です。食事については、前回はケータリングを用意し、皆さんが自由にとっていただくスタイルにしたのですが、「並ぶ時間が長すぎて食事をしっかり食べられなかった」「初めて会った人と交流したかったが、並んでいて話せなかった」といった意見が多くみられました。


そこで今回はお弁当を2種類用意することにしました。ボリュームを重視しつつ、食べられなかった場合に持ち帰れるように賞味期限が長めのお弁当を選択し、持ち帰り用の紙袋も準備しました。また、全国から来てくれる方達のために名古屋らしいものを、ということで一つは名古屋名物の「天むす」にしました。第2回を終えたあとのアンケートでは、「他の社員と交流しながら食事ができた」「量があっておいしかった」との声をいただいており、反省点はあるものの前回の不満点を解消できたと感じています。


また、食事中は社員紹介の時間として、それぞれの趣味やプライベートでの一面がわかるような動画を総務部で作成しました。改めてお互いに理解し合うことはもちろん、食事中の話題にもなればという思いがありました。


総務部 部長 竹内俊祐 さん


「座席」についても、前回は来場してからくじを引いてもらい、ランダムで座席を決めていましたが、「知っている人がいなくて孤独を感じた」という声が多かったので、今回は1テーブル8人のうち、同じエリアの機材センター社員が6人になるように決め、さらにそこへ役員や営業スタッフ、バックオフィスメンバーなどの社員が2名入るように計算して設定しました。その際、全社員に向けて事前にオンラインであみだくじを引いてもらうようにお願いしました。その実施の方が来場してすぐに着席することができ、案内もスムーズになることをねらったためです。


「コンテンツ」は、前回とは異なり、発表したいことを各部署から募集するかたちをとりました。会社から一方的に何かを知らせるのではなく、知らせたいことを自ら伝える場として社員総会を利用してほしいと思ったからです。


もちろん、私だけでなく、総務部の面々である口田係長や山本主任、田中さんなどが一丸となって、前回のアンケート意見に一つひとつ目を通し、どのようにしたら改善できるかという視点で打ち合わせを進めていきました。その結果、発表用のモニターを2つにしたり、発表者の顔がわかるようにスポットライトを当てたりなど、社員の皆さんの意見をアイデアに変換できた点が多くあったように思います。前回アンケートに回答をいただいた皆さんの力があってこそだと感謝しています。


Q.社員総会は、ASNOVAにとってどのような存在なのでしょうか?

竹内:ASNOVAの社員総会は、単に会社の経営計画やパーパスを発表するだけの場ではなく、社員同士のコミュニケーションの場としても重要な役割を果たせられればと考えています。異なる役職や立場の社員が直接交流できる貴重な機会として、楽しみながら参加してもらえたらうれしいですね。


また、社員の皆さんご自身が社員総会を積極的に作り上げていく場として捉えてほしいという思いもあります。総務部は社員の「やりたい」「こうしてほしい」という声を公平に取り扱い、なるべく全員が満足できる形を実現すべき立場です。0から1を作り出すのは私たち、その1を10にするのは社員の皆さんだと思っています。 将来的には、社員総会を総務部だけでなく実行委員会方式にし、運営に興味がある社員に立候補してもらいたいと考えています。社員同士のコミュニケーションを深める場として、そして個々の成長や挑戦の場として、来年度以降も続けていけたらと思います。


「MOKKEI」を通じて社員の人間力を高めることが、会社の成長に

Q.社員総会の第二部では、社内輪読会「MOKKEI」が開催されました。今回は普段とは違う試みをされたそうですが、それはどのような点でしょうか?

藤原:ASNOVAでは月に一度、人間学を学ぶ月刊誌「致知」を読んだ感想を発表してフィードバックをもらう「MOKKEI」という取り組みをしています。個人の考えを尊重したり、他者の意見から気づきや学びを得たりすることで、社員一人ひとりの人間力を高める目的があります。


人事部 部長 藤原亮 さん


今回は、普段40名で行っているところ60名に増員して開催しました。増員の対象となったのは、各機材センターの責任者クラスです。今までの「MOKKEI」はどうしても管理職、本社勤務の社員、営業部のメンバーが中心になっており、機材センター勤務の社員への拡大が難しいのではないかという懸念がありました。そのため、この社員総会というタイミングで各機材センターの責任者に集まってもらい、「MOKKEI」の取り組みを機材センター勤務の社員にも身近に感じてもらいたいという思いがありました。


グループ分けも、1グループに必ず1人以上初参加の人が入るようにし、普段交流がない人同士が意見をフラットに出し合えるように、役職や職種も混合させて設定しました。


Q.初参加の皆さんの様子で、なにか気づいたことはありましたか?

藤原:皆さん非常に真面目に取り組んでくれていたことが印象的でした。それぞれが自分なりに感想文を書いていたと感じています。今の世の中、調べれば何でもわかってしまう便利な時代ですが、だからこそ「MOKKEI」では過去の偉人や歴史に学び、それを自分ごとに引き寄せていくことを大切にしたいと考えています。


また、年長者の意見は若い社員やセンター長にとって学びにもなりますし、逆に「若い社員はこんなことを考えているんだ」と年長者が学ぶこともあります。参加後のアンケートでも「いろいろな人の意見が聞けて楽しかった」「同じ内容の記事を読んでも気づきが異なっていて、学びになった」との声をいただいており、相互理解と学びを促進する機会として、この輪読会は非常に価値あるものだと実感しました。


Q.今後「MOKKEI」はASNOVAにとってどのような存在になるでしょうか?

藤原:「MOKKEI」は、人間力を育成するだけでなく、それが会社の成長にもつながる大切な取り組みです。継続して参加することで、やればやるほど自分の人間力を磨くことができます。次回以降は、今回参加してくれたセンター長に加え、ベトナムのメンバーも交えて、初となるオンラインでの開催を予定しています。オンラインですと、どうしてもリアルな場の雰囲気は再現されにくい部分もあるかと思いますが、いずれは「MOKKEI」を全社員で実施することが目標なので、実現に向けて挑戦したいと思います。


「MOKKEI」を通じて、美点凝視(相手の短所や欠点に目を向けるのではなく、長所や特性に意識的に目を向けること)や、素心(素直な心で取り組むこと)を培うことができます。ASNOVAでの業務にはもちろん、社員それぞれの今後の人生を豊かにするきっかけになれることを願っています。


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